1%キシロカイン18mlと生食42mlで溶解した時の溶液の終濃度は何%ですか?テストがわからず、解説までお願い致します💦
以下は1%キシロカイン18ml「を」生食42mlで溶解した時としてお答えいたします。
キシロカイン「と」生食を混合したもので何か別のものを溶解するのなら話は変わってきますのでご注意ください。
さて、キシロカインでなくとも、一般に1%のA溶液18ml中に0.18mlの必要成分Aが含まれているのは理解できますね?
パーセントというのは100分の1という意味ですからね。
1000円の1パーセントは10円、1円の1パーセントは0.01円です。
必要な成分Aが0.18ml溶けている溶液の全体量を18ml+42mlの合計60mlにふやしたとき、溶けている成分の割合は0.18÷60=0.003になります。
ここで100分の1すなわち0.01を1パーセントと呼ぶことを思い出しましょう。
割合として0.003なら、100をかけて0.3が求めるパーセントになります。
以上の説明をひとつの式にまとめると以下のようになるでしょう。
{(18×0.01)/(18+42)}×100=0.3(パーセント)
パーセントを実際の成分量に直すためにつかった×0.01というのは×(1/100)、すなわち÷100と同じ意味です。
さいごに割合をパーセントに直すためにつかった×100と相殺できますから、式を整理すれば 18/(18+42)=0.3(パーセント) となります。
でもいきなりこの式を出されても考え方の道筋がわかりにくいとおもいますので、あえて本質をていねいに説明いたしました。
私が実際に考えるときも、なにか暗記した公式にポンとあてはめるのではなく、いつも説明したような考え方の順を追って計算していきます。
国家試験を通過したはずの新米ナースさんにも筆記テストを課すのはなかなか慎重な病院だと思います。知識を実践に活かせるよう期待しております。
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