1日の看護の必要性に具体性が無いと言われ悩んでいます。末期ガンの方で終日臥床状態なのですが、ステロイド内服や糖尿病の既往、栄養状態の低下もあり感染しやすい状況であると考えて、口腔ケアや陰部洗浄を計画しました。しかし、それだけでは足りない、QOLは?全部こちらがすればいいの?個別性は?と言われどのように必要性に入れていけばよいのか悩んでおります。ご助言お願いいたします。
患者様の様子をよく見ましたか?
薬や病名の把握から想像することももちろん必要ですが、終日臥床の末期がん患者なのですよね?その方の痛みや倦怠感の有無はどうでしょう。臥床でも苦痛なく覚醒して過ごしているのか、傾眠や入眠状態なのか、痛みや倦怠感で苦しんでいるのか。覚醒しているなら精神状態はどうなのか。どんな訴えがあるか?患者さまにとって、痛みや倦怠感が強い時には保清どころではありませんし、死への不安の訴えなどがある場合には、ひたすら話を傾聴することも大事でしょう。ただし、患者さまの訴えに対して、否定したり、自分の価値観だけで意見を押し付けてはいけませんよ。患者の辛さは患者にしかわからないのですから。
死を前にした患者さまの看護は、治療して元気になるのを目的とした患者の看護とは優先順位も変わってきますから、自分がこの患者さまの立場だったらどうしてほしいかを考えてみましょう。
何の為の看護か、誰の為の看護かという事をもう一度振り返ってみてください
栄養状態が悪いのは食事が摂取できてないからですか?ならどうすれば摂取出来るでしょうか?また何なら摂取出来るでしょうか?
冷たいもの、温かいもの、甘いもの等少しでも患者さんが摂取しやすいものを考える必要があります
全身状態はどうでしょう。リンパ節転移があれば浮腫が出ることもあるし、薬や疼痛の為の臥床ならどう対応していけばいいと思いますか?
また臥床傾向の患者さんには何が起こると思いますか?
患者さんの毎日の表情はどうでしょうか?終末期の患者さんは残された時間を如何に過ごすかが大切になってきます
何か思い詰めているなら傾聴をしてあげてください。言葉がうまく出てこないなら手を握ってあげるだけでもいいかもしれません
トータルペインや緩和ケア的方面にも目を向け、患者さんの状態を振り返ってみてください
正直陰部洗浄、口腔ケアはADLの低下したどの患者さんにも当てはまります
もちろん日々の中では必要な事ですが、もっと大切な事があるはずです
もう一度患者さんにとって何が苦痛で何が安楽に繋がるかを五感で見て判断してみてください
いい関わりが出来ることを祈っています
投稿されてから少し時間が経っていますが、実習の調子はいかがですか?
1番さんと2番さんが詳しく書かれているので、経験の少ない私が書き込むのが心苦しいですが…。
たぶん、教員に教科書や学生向けの看護雑誌に書いてあるような計画に見えたかもしれません。(多少、似たり同じようになってしまう場合がありますが。)
患者さんのお話を聞いてみましたか?どこからどこまでなら自分でできるのか、痛みや怠さはどうか、薬は効いているか、楽な体位はなにか、どういう物なら食べたり飲んだり出来るかなど患者さんの体のこともありますし、不安な事や社会背景なども聞いてみるといいと思います。患者さんの無理のないように話を聞いたり、体を触ってみるとこの患者さんだからこのケアをするというのが1個でも出てきますよ。
このサイトはリンクフリーです。好きなページにリンクを張って頂ければと思います。
看護学生お悩み相談掲示板