胃瘻患者の水分滴下中に浣腸はダメなんでしょうか?
胃ろうの水分滴下中の体位は【ベッドアップ&右側臥位・仰臥位】
浣腸挿肛の体位は【フラット&左側臥位】
↑この時点で、それぞれの体位が全く違います。
胃ろうの水分滴下中に、浣腸挿肛しようとした場合↓
フラット・左側臥位にしたら、胃の内容物が逆流して【嘔吐(誤えん、窒息なども)】のリスク高い
ベッドアップ&右側臥位で浣腸挿肛したら、【直腸穿孔】のリスク高い
無事に浣腸挿肛できたとしても、排便后にオムツ交換する必要があるので↓
胃ろうの水分滴下中、左右に身体を動かすオムツ交換は、【嘔吐(誤えん、窒息なども)】のリスク高い
モラルの面からも考えてみると↓
患者にとって胃ろうからの水分滴下は、【口からの飲水の代わり】です。
若者の中にはトイレでご飯を食べる便所飯(べんじょめし)という人もいますが、普通は食事と排便は別にしますよね。
【これらのリスクを考えても胃ろうの水分滴下中に浣腸を優先するべき事態】って、そうそう無いと思います。
胃ろうの水分滴下を終えて、安静にしてもらってから、浣腸挿肛→排便→陰部洗浄・オムツ交換をしましょう。
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